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前作の『Grid Index』で、カールステン・ニコライはパターンとグリッドシステムのビジュアル集を作った。そして今作の『Moiré Index』は、線を重ねることによって生み出される現象、モアレ効果についてカールステンがひたすら探求した一冊だ。通常、このような干渉パターンは不要な二次的効果と見なされるが、審美的な観点から見ると実は非常に興味深い物である。長年の研究をもとに、カールステンはデータの視覚化にとって極めて重要な基礎構造を分析し、体系的に解き明かしてきた。これらの豊富な干渉パターンに関する初のビジュアル本として、『Moiré Index』はデザイナー、ビ ジュアル・アーティスト、建築家、研究者、数学者、もしくはグラフィックデザインの基礎としてその内容を活用したい人にとって、参考書の決定版だ